「店長が法に触れる行為をしたのに、公にもならず私たち従業員に謝罪もないのが許せません。もう我慢の限界です。事実を知ってもらうために告発することにしました」
そう語るのは、世界最大のハンバーガーチェーン「マクドナルド」で働く現役従業員のAさんだ。
100以上の国と地域で4万超の店舗を展開するマクドナルド。日本では全国に2960店舗を展開している。そんなマクドナルドの茨城県笠間市にある友部店で“事件”は起こった。今年5月、冒頭のAさんは〈未払い給与のお知らせ〉と題された書面を渡された。そこには、こう綴られていた。
〈2021年9月から2023年4月の期間、一部給与の未払いが発生しておりました〉
未払い分は6月の正規給与に加算して支払われるという。同様の書面は、他にも多数の同僚に渡されていた。Aさんは唐突な“未払い給与”の支払いに疑問を抱く。
「なぜ未払いが発生したのか、何の説明もなかったんです」(Aさん)
未払い額は、少ない人で数十円、多い人で6万円以上とバラバラ。一向に気にも留めない人もいれば「勤怠管理システムの不具合で計算ミスがあったらしいよ」と言われて納得する人もいた。そんな中、Aさんはある事実を知ってしまう。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル