無料公開中

「6人くらいと…」ジャニーズ事務所・男性マネージャーもジュニアに性加害していた<本人告白>

スクープ速報

「週刊文春」編集部
エンタメ 芸能

 ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、事務所の男性マネージャーもタレントたちに性加害をしていたことが「週刊文春」の取材でわかった。マネージャー本人が告白した。

昨秋から激震が続くジャニーズ事務所 ©時事通信社

マネージャーも性加害を行っていた

 これまで小誌は元ジュニアや事務所関係者を取材するたびに、当時のジュニア担当スタッフの名前を訊ねてきた。そこで複数人から名前が挙がっていたのが、ジュニア担当のマネージャーのX氏だ。

 さらに、X氏については驚くべき証言があった。

「Xさんもジャニーさんみたいに、ジュニアの子に手を出していた。やはりジャニーさんのように、お金を渡していたそうです」(元ジュニア)

 ジャニー氏のそばで働くマネージャーも、ジュニアに性加害を行っていたというのだ。

ジャニー喜多川氏

 そこで現在はジャニーズ事務所を離れているX氏に連絡を取った。すると彼は、取材に応じたのだった。

X氏は2000年頃までジュニアを担当

 X氏は1990年代前半、20歳の時にジャニーズ事務所に入社している。もともと彼は、ジャニーズの人気グループのメンバーAの熱心な追っかけだった。堀越高校に通っていたAの登校時の“警備”を自主的に行っていたという。すると、事務所からスタッフにならないかと声がかかった。

 Aのグループや別グループのマネージャーを経験。その後、ジャニー氏の下、2000年頃までジュニア担当のマネージャーを一人で務めた。X氏が言う。

「基本的に全部、自分がジュニアに連絡しないといけなかったんです。平日の番組、ドラマ、取材。1日40人電話をかけなきゃいけない。もう気が狂いそうなほど忙しかった」

 ジュニアの仕事の差配など、これまでジャニー氏の専権事項だと思われていたことも、X氏はある程度は決めることが出来た。

「(芸能界は)ちょっと神経が図太くないといけない。すごく良い子がいたけれど、学校のテストで1カ月休んだときに辞めてもらったことがある。ここでスレていくより、まともな人生を送ってほしいときは、次の仕事の連絡を入れない。気になる子はジャニーさん、また連絡するだろうし」(同前)

10代のジュニアを誘って口腔性交

 X氏の欲望が10代の少年たちに向かったのは、ジュニアの担当になってからのことだ。

「毎日、気の狂いそうなぐらい忙しい中、そういう人たちの集団という風に見えて。デビュー前の横並びの人たちと(仕事を)しているから、歳は離れていても、感覚的に一緒に感じたこともある。それで仲良く喋っているときに、本当に自分が悪いんだよ、自分が犯した罪なんだけども、『エッチしよう』と言った」(同前)

 以降、ハードルは下がっていき、10代のジュニアを誘って、口腔性交をすることに、躊躇がなくなったという。

「『いいじゃん、いいじゃん』という感じで、6人くらいとそういうことをした。一緒に東京ディズニーランドに行ったりした子もいる」(同前)

(左から)署名を提出したカウアン・オカモト氏、橋田康氏、二本樹顕理氏 ©文藝春秋

「ちょっと、やりすぎじゃない?」と言われ…

 相手は高校生ぐらいのジュニアが多かった。もちろん、時には「嫌です」と断られることもあったという。だがX氏は彼らのマネージャーであり、ジャニー氏からジュニアの仕事の差配をある程度、任されていた存在だ。立場を利用した性加害と言えるだろう。

 そのうち、ジュニアの中でも、X氏のことが噂になっていった。当時のX氏に罪の意識はあったのか。

「もちろんあったよ。だからあるジュニアに『ちょっと、やりすぎじゃない?』と言われ、それからは二度としませんでした。その子には感謝しています」(同前)

ジャニーズ事務所に事実確認を求めると…

 X氏の行為について、性被害問題に詳しい川本瑞紀弁護士が解説する。

「当時の法律でも、児童に淫行をさせることを禁じる、児童福祉法34条1項6号違反にあたります。罰則は10年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金か、その両方です。少なくとも児童買春・児童ポルノ禁止法に当たる可能性が濃厚です」

 ジャニーズ事務所に、X氏が性加害を行っていたことについて、事実確認を求めると、概ねこう回答した。

「X氏(原文では本名)が過去在籍していた事実については把握しておりますが、ご質問頂いたような行動については一切把握しておりません」

 これまで11週にわたり小誌からの質問状に沈黙を貫いてきた同社が、回答を寄せたのは極めて珍しいことだが、内容は「把握しておりません」。藤島ジュリー景子社長が5月14日の発表文で記した「知りませんでした」と同じような説明だ。

藤島ジュリー景子社長

 ジャニー氏のみならず、スタッフがタレントに手を付けていたことも判明したジャニーズ事務所。このことは、事務所内での性加害が、常態化していた疑いを示すものである。

 このほか、6月7日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月8日(木)発売の「週刊文春」では、X氏らスタッフがジャニー氏の泊まるホテルにジュニアたちを送り届けていたこと、実際にジャニー氏から被害に遭った元ジュニアの証言、同じグループを担当するなどX氏がジュリー氏と近かったこと、ジャニー氏の自宅にジュニアが頻繁に滞在していることをジュリー氏が知っていたという証言などについて詳報している。

  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年6月15日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定キャンペーン中!月額プラン2カ月99円

今すぐ登録する≫