「我々が障害者の雇用を守りたいという思いから頼った政治家の一人が現官房副長官の西村康稔氏でした。西村議員のパーティー券を引き受けただけでなく、50万円をお車代としてお渡ししたこともあります」
こう告白するのは昨年、大阪国税局から“脱税”を指摘されたNPO法人「西宮障害者雇用支援センター協会」の寺下篤史理事長だ。
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昨年3月、国税当局は同協会の顧問である寺下氏の父親、勝廣氏が約5億円を私的流用したとして、約2億8000万円を追徴課税。
また彼らが地元政治家やマスコミ関係者を神戸・三宮の高級クラブで頻繁に接待し、旅行代金などを肩代わりしていたことも発覚。さらに衆院議員の園田博之氏に200万円を資金提供した政界工作の実態などが次々と露呈した。
前出の寺下氏が語る。
「我々は、西宮市などから河川敷や公園の清掃事業を随意契約で請け負い、障害者や高齢者に働いてもらうことで、彼らの自立、社会参加を支援してきました。我々の団体は西宮市から登録を外され、3月末で事業停止になり、4月には西宮市長選が行なわれますが、約70名の障害者を路頭に迷わせることだけは避けたいのです。
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source : 週刊文春 2018年4月5日号