中森明菜、チェッカーズなどの詞で一世を風靡した作詞家・売野雅勇さん。高橋幸宏や坂本龍一との共作の日々、80年代のキザな男たちの生きざまをたっぷり語っていただきました。売野さんが今、詞を捧げたい人物とは?
(うりのまさお 作詞家。1951年生まれ。栃木県出身。上智大学卒業後、コピーライタ―を経て、81年作詞家デビュー。翌年「少女A」がヒットし、作詞活動に専念。チェッカーズや近藤真彦、シブがき隊など多くの作品がある。著書に『砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々』。)
売野 今度ね、7月15日にコンサートをやるんです。同じタイミングで新刊を出すのと、80年代の音楽業界を回想した『砂の果実』を文庫化するのも決まってて。文庫の解説を、山田詠美さんが書いてくれたんですよ。
阿川 詠美さんとは何かご縁が?
売野 2016年に単行本を出版した時、彼女が女性誌で「今年読んだ中で一番面白かった」って書いてくれたんです。僕は女性作家の中で詠美さんが一番好きだから、本当に嬉しかった。その縁で解説を。
阿川 相思相愛じゃございませんか。コンサートは作詞家生活40周年を記念するものだそうで。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年6月22日号