「いやもうグッタリ疲れました。集中していたんでしょうね。本当はいつもそのくらい集中して指さないとアカンのですけど(笑)」

 と柔和な表情で語るのは将棋の井上慶太九段(54)。

◆ ◆ ◆

 3月28日に行われた王将戦一次予選で、井上九段は16連勝中の藤井聡太六段(15)に勝利した。藤井六段にとっては、50代以上の棋士に喫した初めての敗北だった。

 井上九段が振り返る。

「藤井君と杉本昌隆七段の師弟対決(3月8日)が話題になりましたが、その勝者と自分が次に当たることが決まっていたんです。杉本さんには申し訳ないけど、正直藤井君に勝って欲しかった。あれだけ騒がれている天才と盤を挟んでみたいというのは、棋士として自然な気持ちです」

“39歳差対決”を制した井上九段

 藤井六段は2日に発表された2017年度の将棋大賞において、対局数、勝数、勝率、連勝数の4部門でトップ。特別賞と新人賞も受賞。称賛の言葉も見当たらないほどの勝ちっぷりだ。

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source : 週刊文春 2018年4月12日号