時代小説「御宿かわせみ」シリーズや、「肝っ玉かあさん」「ありがとう」などのテレビドラマの脚本で知られる作家の平岩弓枝さんが、6月9日に間質性肺炎で亡くなっていたことが分かった。91歳だった。

1959年7月、27歳という若さで直木賞作家となった翌々日に撮影された、机に向かう様子

 1932年、東京・代々木八幡宮の一人娘として生まれた平岩さんは、59年に27歳の若さで、刀剣の世界を描いた短編「鏨師(たがねし)」で直木賞を受賞。その後も数々の人気小説を発表する一方で、常に家庭を大切にすることでも知られていた。下に掲載した62年撮影の夫・伊東昌輝さん(作家、結婚後、代々木八幡宮の宮司に)とのツーショット写真からも、仲睦まじい夫妻の様子が伝わってくる。

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source : 週刊文春 2023年6月29日号