1912年、豪華客船タイタニック号がイギリスからニューヨークに向けて大西洋を航行中、氷山に衝突して沈没、乗客乗員約2200人のうち半分以上が亡くなる史上最大の海難事故となった。
そのタイタニックの残骸を観に行くツアーの潜水艇タイタン号が6月18日から消息不明になったが、6月22日、米沿岸警備隊は海中で潜水艇の破片を発見したと発表した。
タイタンは爆縮 Implosionした。水圧で、内側に向かって爆発 Explosionしたのだ。
タイタン号には5人が乗っていた。まずこのツアーを主催したオーシャンゲートのCEO、ストックトン・ラッシュ氏(61歳)。それにフランス人のダイバー、ポール・アンリ・ナルジョレ氏(77歳)。1987年から35回も現場に潜ってタイタニックの探査に身を捧げてきた彼は「ミスター・タイタニック」の異名を取る。
その他の乗客は大富豪だった。なぜなら、このツアーの参加費は25万ドル(約3570万円)だから。
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source : 週刊文春 2023年7月13日号