海外特派員はつくづく楽な仕事だと思う。社会面の記事には間違いがないか厳しい目が注がれる。しかし言語が違って勝手も異なる海外で大した取材もせず、空を向いて考えたような話を書いても、「この記事はおかしい」と咎める人はまずいない。かくて国際面には「何を書いたって怒る人はいないから大丈夫!」という記者の堕落が行間から滲み出した、想像力のたくましい記事が出てくる。
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source : 週刊文春 2023年7月27日号