今年6月、韓国の大学入試の試験問題について、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「難問を出すな」と指示したことから、韓国の教育界は大きく揺れています。難問を出さずに生徒を選抜するのは難問だからです。
問題になっているのは、日本の大学入学共通テストに該当する「大学修学能力試験」(修能)です。毎年11月に実施されます。日本の場合は共通テストの結果で志望校を選定し、各大学で実施される個別の試験で合否が決まります。これに対し韓国は個別の大学の筆記試験(論述を除く)が禁止されています。ここで難問が出題されることになると、その準備のために受験生が塾や予備校で対策を取るようになり、教育費がかかり過ぎるからというわけです。
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source : 週刊文春 2023年7月27日号