〈人間、なにかが「ある」と、より欲が出るというもの。あんがい「ない」状態というのはサッパリしていていいものです〉
人気脚本家の故・橋田壽賀子は晩年、著書『渡る老後に鬼はなし スッキリ旅立つ10の心得』(朝日新書)の中で、そう説いた。だが、そのお膝元で密かに物欲を肥大させた“鬼女”がいた。
7月12日、業務上横領の容疑で警視庁に逮捕されたのは、橋田文化財団(以下、財団)の経理担当だった大堀たまみ容疑者(66)。
「容疑は、2017年4月から20年12月までの間に、12回にわたり現金約1100万円を着服したとするものです」(捜査関係者)
だが、発表された額は氷山の一角に過ぎない――。
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source : 週刊文春 2023年7月27日号