「僕も橋下さんも、聖人君子な人柄は求めてこなかった。僕が支持された理由は政策の実行力。支持されない理由は言葉遣いが荒っぽいとかヤンキー体質。人柄は良くて公約は何言うてるかわからん政治家より、言い方キツいけど約束したことを守る政治家のほうが、僕はええと思うよね」
7月28日、麻のジャケット姿で小誌の取材にそう語るのは、維新前代表の松井一郎前大阪市長(59)だ。
松井氏と言えば、今年4月6日、市長の任期満了に伴って政界を引退。その直後の4月19日付で橋下徹元大阪府知事(54)と共に設立したのが、「松井橋下アソシエイツ」(代表取締役は両氏の妻)だ。ところが「口利きビジネスではないか」と批判が殺到し、活動中止に追い込まれた。
――橋下さんとのコンサル会社を立ち上げた目的は?
「橋下さんとは、中小企業が活躍できる場所を作ろうとずっと話してきた。行政とやっているのは殆ど大企業。違法やったけど、五輪も電通や博報堂、大手ばかりやった。中小企業は色んなアイデアを持っているのに、参入できるチャンスが少ない。それは、役所がどのようなコンセプトで仕事を公募しているのか、理解できていないから。役所が求めるものに近いプレゼンができるよう、役所のOBを使ってレクチャーする会社を作ろうと考えた。OBの働く場所にもなるから」
――口利きと何が違う?
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source : 週刊文春 2023年8月10日号