“西の天才”藤井聡太七冠に対し、“東の天才”と呼ばれる増田康宏七段。少年時代から将来を嘱望され、師匠の森下卓九段に「羽生さんを倒すのは増田」と言わしめた。「矢倉は終わった」「詰将棋、意味ない」など尖った発言でも知られる彼の素顔を探る。
藤井さんと初めて対局したのは、彼がプロ入りする1年ほど前の研究会でのこと。その時は際立って強いとは感じなかった。だから、プロデビュー直後に非公式戦を戦ったときも「勝てる」と高を括っていました。でも、わずか1年で前回とは比べ物にならないぐらい強くなっていて。年下に平手(ハンデ無しの対局)で負けたのはこの時が初めてでした。
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source : 週刊文春 2023年8月17日・24日号