「忍者ハットリくん」にかけて、「ニンニン」の愛称で親しまれている服部慎一郎六段。デビューから3年連続で勝率7割以上。昨年度は新人王戦で優勝、叡王戦の挑戦者決定戦にも出場。傍目には順調に歩んできたように思えるが、“令和の忍者”は己の足元を冷静に見つめていた。
藤井(聡太)さんと対戦してみたい――。その思いは、今の僕にとって大きなモチベーションにつながっています。僕は藤井さんの半年後に奨励会に入り、そこで数回対戦していますが、負け越しています。それに、平手では指したことがない。奨励会時代は「すぐ先を行く人」という感覚だったのに、今ではだいぶ差がついて、タイトル戦の予選・本選を勝ち抜かないと対戦する機会さえ得られない。だからライバルなどというのはおこがましいのですが、それでも同じ時代に生きる棋士として“ライバルでありたい”と思っています。
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source : 週刊文春 2023年8月17日・24日号