「退所した時から、ずっと話したい気持ちはあった。ただ、いくら告発したところで事務所に揉み消されるだろうと黙っていたんです。国連まで動いたことで、今度は違うんじゃないか、少しでも力になれればと思って、名乗り出ることにしました」

 

 そう語るのは、元ジャニーズJr.の大島幸広氏(38)。ジャニー喜多川氏による性加害の詳細を初めて明かす。

 今年7月に国連の人権理事会の作業部会からヒアリングを受けた、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(平本淳也代表)。そこに8人目のメンバーとして新たに加わったのが大島氏だ。

 大島氏のケースは、他の元ジュニアの被害例と異なる特徴がいくつかある。

 まず、ジャニー氏による性加害を初めて受けたのが初対面の日だったことだ。

性加害を告発した大島氏

 1998年、中学2年の大島氏がジャニーズ事務所に履歴書を送ると、約1カ月後の8月、ジャニー氏から直接電話があり、渋谷のNHKでのダンスレッスンに呼ばれた。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年8月31日号