テレビの女王は悩んでいた。「オジサンがのさばるテレビは好きじゃない」「もう十分長くやったわ」。そんな折、ネットフリックスから世界190カ国を巻き込む巨大プロジェクトのオファーが。だが、放送開始10日前に突然……
電話口の彼女は、涙ぐんでいた。
「ごめん。今回は本当に洒落になんないのよ……。アタシにすごい賭けてやってくれたんだよ! アタシの後ろには、何百人のスタッフさんがいて汗水たらして頑張っていたんだから。その気持ちを踏みにじらないで欲しいの……。今も思い出すと、泣いちゃうのよ」
声の主は、マツコ・デラックス(50)。“テレビの女王”は、画面では決して見せない嗚咽混じりの言葉で心境を吐露するのだった。
◇
お茶の間の人気者として、不動の地位を固めているマツコ。最新の「一番好きなテレビ番組の司会者・MCタレントランキング」(LINEリサーチ調べ)でも明石家さんまとダウンタウンを抑え1位に輝いている。
「マツコさんは毒舌なようでいて、人を傷つけるような笑いは取らない。スキャンダルも皆無。我々としても非常に重宝する存在なのです」(テレビ局関係者)
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source : 週刊文春 2023年8月31日号