「本や新聞を読んだ方から手紙を100通もいただきました。いつも寝る前にありがたく読んどると、つい夜更かしになって朝寝坊(笑)。年を取ると寝られんというのはウソでございます。しょうがナイチンゲール」
笑いながら語るのは石井哲代さん。御年103歳だ。
広島県尾道市で一人暮らしをする哲代おばあちゃんの日常を綴った『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(小社刊)が、今年1月に発売されベストセラーになっている。
「約4カ月で17万部を突破しました。読者から哲代さんへの熱いメッセージが届いたので、まとめてお渡ししたんです」(担当者)
元気な哲代おばあちゃんだが、4月に入院。下腿蜂巣炎と呼ばれる足の感染症が原因で、足の痛みで歩行が難しくなった。昨年も同じ病気で入院を経験した。そのため、103歳の誕生日は病院で迎えたのである。入院時の心境を哲代おばあちゃんに電話で尋ねると、「よう覚えとりゃせんのです(笑)。この年ですから物忘れが上手になったのでございます!」。
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source : 週刊文春 2023年8月31日号