「あの超人気作品『ドラゴンボール』の担当をしていた敏腕編集者が部下2人を引き連れて独立することになり、社内に衝撃が走っています」
声を潜めてこう明かすのは、集英社の現役社員A氏だ。
集英社の週刊漫画誌「週刊少年ジャンプ」で鳥山明氏による「ドラゴンボール」の連載が始まったのは1984年のこと。当初は主人公・孫悟空が7つの球を全て集めるとどんな願いも叶うドラゴンボールを探し求める冒険ファンタジーだったが、その後は仲間と共に地球に襲来する敵と戦うバトル漫画となり、少年たちの心を鷲掴みにした。
集英社の古参社員が語る。
「バトル路線へと方針転換し、大ヒットのきっかけを作ったのは、初代担当編集者の鳥嶋和彦さん。“ドラゴンボールの生みの親”とまで言われる人物です。鳥山明さんの別の作品『Dr.スランプ』の主要キャラクター『Dr.マシリト』のモデルとなったこともよく知られています」
現在までの累計発行部数は約2億6000万部。世代を超えて愛される日本を代表する漫画作品だ。
映像化も幾度となくされており、1986年のテレビアニメ放送以来、5つのアニメシリーズに加え、21作の映画が制作されてきた。昨年公開された映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」は世界興行収入130億円以上の大ヒットを記録している。
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source : 週刊文春