「一言で表すと『フェアな人』。選手に監督と呼ばせないことや起用方針だけではなく、普段の仕事ぶりにも表れているんです」
森林貴彦監督(50)をこう評するのは勤務先の慶應幼稚舎の保護者である。
森林監督は二足の草鞋を履いている。慶應幼稚舎で小学3年生のクラスを受け持ちながら、放課後になると慶應高のグラウンドに出向き、選手の指導に当たるのだ。
「ニックネームは『モリバ』。授業が終わるとすぐに野球指導に行くので、幼稚舎の児童の中には『もっと遊んでほしいのに』と寂しがる子もいるほど慕われている」(同前)
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source : 週刊文春 2023年9月7日号