ブライダル業界との癒着、司法修習生の長女一行を首相官邸に招待した“官邸の私物化”問題など、ここに来て一気に批判が噴出している自民党の森まさこ参院議員(59)。9月13日に首相補佐官を退任したばかりの彼女に、今度は地元、福島県いわき市などから糾弾の声があがっている。

内閣改造で首相補佐官を退任 ⓒ時事通信

「この大変な時期に地元選出の国会議員が被災地にも来ないで、いったい何をしているのか」

 地元住民の一人がこう憤るのも無理はない。9月8日に台風13号の影響で発生した線状降水帯による記録的豪雨によって、いわき市は甚大な被害を受けた。しかし、災害から1週間以上が過ぎても、一向に森氏が姿を見せなかったのだ。

「平年の9月の1ヵ月分を超える降水量で、いわき市では10の河川が氾濫し、床上、床下などの浸水被害が約1700件。死者も1名出ています。道路は冠水し、あちこちで車が押し流され、避難生活を余儀なくされた人も多数いました。災害廃棄物の処理も含めて、復旧までにはまだまだ時間を要します」(地元記者)

 9月16日からの3連休には県内外から、多数のボランティアが駆け付け、酷暑のなかで復旧作業を続けたが、そこにも森氏が現われることはなかった。

「いわき市を選挙区とする自民党の吉野正芳衆院議員はかねてから体調を崩しており、車椅子で移動している様子なので、無理強いはできない状況です。頼みの綱だった森さんの元には、災害当日から彼女の同級生やいわき市議からも被害を訴える声が寄せられ、『政府の激甚災害に指定して貰えないか』という要望も出ていたそうです。しかし、批判報道以降、彼女はSNSの更新もストップし、雲隠れしたままなのです」(いわき市議会関係者)

宿泊先は“最上級ホテル”「シェラトンコマンダー」

 地元から窮状を訴える声が高まるなか、渦中の森氏は米国・ボストンにいた。

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