岸田再改造内閣の女性閣僚は5人で過去最多タイだそうで、それが目玉だとか語られているけど、01年の第一次小泉内閣ですでに5人いたのです。20年以上も進んでいない。これが目玉だと胸を張れる人たちの神経が分からない。
そして、女性の起用について「女性ならではの感性や、あるいは共感力」の発揮を期待するという、腐り果てるほど古いフレーズを持ってくる岸田文雄センス。衝撃です。
起用した男に「男性ならではの感性に期待」なんて言わないのは、その男の個性を見ているからです。つまり、女を起用した男が「女性ならでは」なんて言うとき、その男は、対象者が女であるということ以外何も見ていない。岸田にはのっぺりとした一つの「女」像だけがあり、女性は誰でもだいたい同じものだと思っているのでしょう。
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source : 週刊文春 2023年9月28日号