内閣改造2日前の9月11日午後8時47分、経済産業省で1通のメールが出回った。件名は「【作業依頼:明日15時まで】西村大臣の海外での要人会談のカウントについて」。
続投が報じられていた西村康稔経産相(60)が外遊先で行った各国の大統領や閣僚との会談数を「至急カウントする」よう求める内容だった。
しかし、である。2日後の13日正午過ぎ、改造のために大臣を一旦、辞職した後に臨んだ会見で、西村氏は昨年8月就任以降の13カ月を振り返り、「83回の会見、1625問の国会答弁、国内出張43回。海外出張が31の国・地域に12回、延べ27万キロの移動距離だった」と成果を誇ったが、要人会談の数字はなし。
自身のX(旧ツイッター)やフェイスブックにも大臣としての成果を投稿したが、ここでも言及はなかった。「西村氏が指示を出し、あちこちで数字をかき集めたが、会談数は芳しくなく、公表を見送ったのではないか。調べた官僚は無駄骨です」(経済部記者)
実は11日に送られたメールの後には「如才なきことながら、本作業依頼については取扱注意としていただきたい」と補足メールがあった。
「思いつきの指示」やパワハラ、無茶ぶりは、もはや西村氏のお家芸だ。小誌が再三報じたように、夜中の2時や3時に思いつきで秘書や官僚にメールで指示を出す。
「西村氏は、日本屈指の進学校である灘高校を経て、東大法学部を卒業。旧通産省を経て国会議員となった。他人をバカにはしないが、『これぐらい誰でもできる』と自分と同じレベルを部下に求める。典型的なエリートバカだ」(政治部記者)
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source : 週刊文春 2023年9月28日号