早くも今季の5位以下が確定したが、中日は9月15日、立浪和義監督(54)の続投を発表した。
「借金は最大で29まで膨らみ(17日時点)、シーズン途中での休養説も度々浮上してきました。加えて、8月上旬以降、投手以外への白米提供を禁止していたことが『令和の米騒動』と報じられ、パワハラまがいの言動や時代錯誤な指導方針に、選手やファンからも批判の声があがっていた。しかし、加藤宏幸球団代表は『新しい芽が出ている』と全面擁護に徹しました」(スポーツ紙記者)
なぜ球団は立浪監督を更迭できないのか。
「最大の理由は“集客力”です。中日の球団経営は決して順調ではなく、20年にはコロナ禍の影響もあり、30億円超の赤字を抱えた。そんな中、今季は4年ぶりに主催試合での観客動員数が200万人を突破したのです。立浪人気は一般のファンに留まらず、地元の企業経営者やメディア幹部にも“信奉者”は多い。現役時代から中日一筋を貫いた“ミスター・ドラゴンズ”の人気は伊達ではありません」(球団関係者)
とはいえ、チケット収入や売店の利益の多くはドーム運営会社に流れることから、観客増でも球団の懐がすぐに潤うわけではない。その点、球団にとってありがたいのが、地元企業からのサポートだ。ここにも立浪監督の強みが生かされているという。
「立浪監督は、地元有力企業である興和株式会社(KOWA)の幹部とも昵懇の仲なのです。同社は21年からの5年契約でナゴヤドームのネーミングライツを取得するなど、球団とも縁が深い。過去には球団の身売りの噂も流れたほどです。同社は毎年、ドームの年間指定席を購入していましたが、立浪政権誕生後は購入する席数を増やしたそうです。そうした同社からのサポート体制も、球団が立浪監督を切るに切れない理由の一つです」(同前)
また、こんな事情も。
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source : 週刊文春 2023年9月28日号