ロシアのプーチン大統領に重用されたエフゲニー・プリゴジンなる男の反逆劇と転落劇は、日本人である僕らにも、とても衝撃的なものがあった。もともと“大統領の料理人”として政府や軍へのケータリング事業で頭角を現したプリゴジンは、2014年に本業とは全く無関係な傭兵組織ワグネルを創設して、政府の軍事行動の下請けに手を染める。強面で傲岸不遜の武闘派として知られた彼は、昨年からのウクライナ侵攻では自らも前線に赴き、弾薬補給の遅れなどを理由に軍上層部を公然と批判するなどして話題を集めた。
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source : 週刊文春 2023年10月12日号