三国時代の天才的軍師、諸葛孔明が功成らず病死した瞬間、一八〇〇年の時空を越えて、ハロウィンの渋谷に転生する。

 悪魔メイクの若者たちを見て、向井理が演じる孔明は、ここは地獄と確信する。孔明を見て喜ぶ連中は彼をライブハウスに誘う。

 そのときステージで歌っていたのが、デビューを夢みるシンガーの卵、月見英子(上白石萌歌)だった。

 酒を飲まされた孔明に、英子の声は天女の歌かと思えた。彼女は小林(森山未來)が経営するライブハウスでバイトしている。

上白石萌歌 ©文藝春秋

 オーナーは一見、強面で堅気に見えない。ところが孔明の姿を見て、三国志マニアのコスプレーヤーと思って質問を試みると、孔明は蜀で劉備(ディーン・フジオカ)に仕えていたころの経験を語る。ヤバイ服とメイクでキメたオーナーは少し嬉しそうに「おまえ、チョー孔明じゃん」と笑い、孔明をバイトに雇う。

 他愛ない話なの。孔明をおかしなコスプレ男と思っている英子に、古代からの転生を語っても「設定が甘っ!」と一蹴される。

 しかし孔明は英子の歌唱力を絶讃し「民草(たみくさ)」のために歌うべき、そして私が軍師になりましょうと宣言。自信のない英子に少し希望が湧く。オーナーも魏や呉との戦闘を語りつつ、軍師・孔明の策をプッシュする。英子をディーバに。

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source : 週刊文春 2023年10月19日号