10月17日、「ジャニーズ」の名が消えた。タレントが右往左往する一方で、ジャニー氏の“大罪”は全容解明されないままだ。デビューし、裏方もつとめた男が、ジャニー氏による未成年への飲酒・喫煙の強要を告発する。

 

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「今日は、僕ちゃんはどこに寝ようかな〜」

 40代のジャニー喜多川氏は枕を抱えて雑魚寝部屋に入ってくると、ジュニアたちの中からターゲットを選ぶ。しばらくすると、暗闇に「痛い、痛い……」と、か細い声が響いた。

ジャニー氏

「救えないですよ。僕も逃げてるわけだから……」

 “誰よりもジャニーズを知る男”は異常な状況をそう振り返った。

 当時から約50年が経った10月17日、ジャニーズ事務所はその看板を下ろし、「SMILE-UP.」としてジャニー氏の被害者に対する補償をするための会社になる。

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source : 週刊文春 2023年10月26日号