「増税メガネ」と呼ばれたくない――。その一心で、所得税減税に飛びついた岸田首相。バレバレの思惑はあっさり見破られ、国民の怒りは沸点に達しようとしている。レームダックと化した岸田政権はどこに向かうのか。
▶ドリル優子 記者を無視、“岸田包囲”の銀座5人会
10月20日午後5時過ぎ、永田町の首相官邸。4日連続の来訪となった自民党の萩生田光一政調会長は、岸田文雄首相と向きあい、こう進言した。
「所得減税は効果が出るまでに時間がかかるので、党内からは反対する声も上がっています。橋本(龍太郎)政権の時のこともありますし……」
1998年、「定額減税」をきっかけに退陣に追い込まれた橋本政権を例に挙げた萩生田氏。だが、岸田首相は耳を傾けるだけで言葉を発しない。しばらくすると、嶋田隆首相秘書官が口を開いた。
「とにかくこれは総理が決めたことですから」
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2023年11月2日号