「ひとりで入浴中、背後に人の気配がしたので、思わず振り返ると、陰部を露呈した初老の男性が立っていた。あまりの衝撃に、前後の記憶は飛んでしまいました」
そう語るのは、1995年から約1年半、ジャニーズJr.として活動をした加藤大空氏（42）だ。加藤氏が芸能界に足を踏み入れたきっかけは、岡田准一を輩出した『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』（日本テレビ）のオーディションコーナーに母親が履歴書を送ったことだった。書類審査を通過したとの一報が届くと、父母は大いに喜んだという。
そしてテレビ朝日でのオーディションを受けた数週間後、男性から電話があり、「六本木（テレ朝のレッスン場）に来て」と言われた。
「ジャニー（喜多川）さん本人だったと思います。父と母はジャニーズに合格したことに大喜びでした。母は服を大量に買ってくれたし、父は毎週土曜に『ジャニーズに受かった祝いだ』と焼肉に連れて行ってくれました」
そして1995年4月23日に正式に入所。のちにデビューを果たす滝沢秀明、今井翼ら8人が同期だった。
翌週、ジャニー氏に「行くよ」と声を掛けられ、ジャニー氏の運転する車に他の3人のジュニアとともに乗り込んだ。
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