〈非常に狭い部屋に閉じ込められようとしている〉
〈新宿舎へ引越しないように、どうか助けてくださいますようお願い致します〉
2017年7月、ベトナム人実習生の悲鳴にも似た「要望書」が、埼玉県川口市の受け入れ団体に提出された。外国人技能実習生向けの宿舎が「日本の刑務所以下」などと訴えたのだ。
だが、宿舎はいまも変わらず使用されている。嫌がる外国人実習生の入居を可能にする“口利き”を行ったのが、新藤義孝経済再生相(65)である。
先週号で小誌は、新藤氏がコンパニオンを呼んだ宴会で有権者を買収していたのではないかとの疑惑を報じた。
10月27日の衆院予算委員会で、立憲民主党の後藤祐一氏にこの疑惑を質された新藤氏は、「コンパニオンと言われていますけど、給仕のお手伝いをする皆さんですよ」と答弁した。
そんな新藤氏の地元・川口市は「鋳物の街」として知られ、鋳物工場で働く外国人技能実習生が数多く生活している。約100社の鋳物業者で組織する「川口鋳物工業協同組合」が、実習生向けの3階建て宿舎「川口技能実習生研修センター」(以下、新宿舎)を新設したのは17年3月のこと。
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source : 週刊文春 2023年11月9日号