――週刊文春です。
「今、地元の農業祭りを四、五カ所回っている所で今から挨拶をしないといけないんですが。質問のポイントをショートメールなりで送って頂けないでしょうか。どうも週刊文春と名前を聞くだけで、我々はドキッとしてしまいますが……」
小誌の電話取材にそう語ったのは、赤澤亮正新財務副大臣(62)である。
11月9日発売号で報じた神田憲次財務副大臣(当時)の税金滞納問題。その後、11月12日夜に虚偽答弁疑惑、13日朝には資産公開法違反疑惑を報じたところ、13日昼、神田氏は事実上、更迭された。
「これ以上、財務副大臣にカネを巡る問題があってはならない。そこで起用されたのが、副大臣経験者の赤澤氏でした」(政治部デスク)
赤澤氏は東大法学部を卒業後、旧運輸省を経て、2005年の郵政選挙で初当選。鳥取2区の選出で現在当選6回だ。同じ鳥取県が地元の石破茂元幹事長の側近として知られている。
「祖父は自治相などを歴任した赤澤正道氏(故人)。大学入学時に祖父の養子に入り、当時の森姓から赤澤姓になりました」(同前)
そんな赤澤氏は前任の神田氏と異なり、本当にカネの問題がないのか。緊急の“身体検査”を実施した。
まず、政治資金から見てみよう。赤澤氏の後援会長が代表を務める「赤沢りょうせい後援会」。政治資金パーティを開催し、年3000万円超の収入を得るなど赤澤氏の主力政治団体だ。
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source : 週刊文春 2023年11月30日号