日本一のマンモス大学のメルトダウンが止まらない。大麻問題が混迷を極めた最大の原因は大学の隠蔽体質に他ならない。さらには理事長と副学長の場外バトルも勃発する始末。泥沼と化す400日の暗闘の内幕を全部書く!
2009年に新築された地下1階、地上3階建てのクリーム色の集合住宅。学生アメフト界の雄「日本大学フェニックス」の専用学生寮は、東京都中野区南台の閑静な住宅街にある。
「100人ほどいる部員のうち、この寮に入っているのは40人前後で、多くが関西方面から入学したスポーツ推薦の学生です。その中に、部屋で大麻を使っている人がいると話題になったのは、去年秋のことでした」(現役部員)
それから約400日後の11月30日。日大が文科省に提出した改善計画に「フェニックス廃部」の方針が明記されたのだ。
〈競技スポーツ運営委員会の決定により、アメフト部は廃部となる事が決まりましたので報告します〉
監督の中村敏英氏が、情報共有ツール「Slack」を通じ、アメフト部員に通告してきたのは、11月28日の夜のことだ。
「3人目の逮捕者が出た翌日でしたが、シロの部員がほとんど。みんなで部を立て直し、来年の目標を決めようと話している最中でしたので、戸惑いました。そもそもSlack以外で監督やコーチの声を聞くことがなく、状況が全く分からない」(前出・部員)
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source : 週刊文春 2023年12月14日号