全国に90店舗以上のカレー・フランチャイズチェーン(FC)を展開する「日乃屋カレー」。注文を受けてからカツなどを揚げるスタイルが人気を博している。
ところが、開店前の本部の説明とは違い、赤字に苦しむFCが多いのだという。
「開業してみたら、売上は本部が出した想定の半分程度で赤字続き。来年1月10日には店舗を閉店することにしました。今回、実名でお話ししようと決めたのは、初期費用の回収で苦悩するFCオーナーたちの力になれればと考えたからです。実は日乃屋カレーに対しての訴訟も考えています」
そう憤りを隠さず語るのは、大阪府大阪市にある日乃屋カレー北浜店のFCオーナーの瀬戸麻希氏(33)だ。
日乃屋カレーを運営するのは「有限会社ノアランド」(文京区)。代表者は日浦大氏。
同社は、2013年の神田カレーグランプリ優勝を契機に人気が爆発。2023年1月時点で全国に97店舗、直営店は3店舗という規模に拡大した(日本国内のみ)。
瀬戸氏が明かす。
「日乃屋カレーのFC加盟に応募したのは22年1月ごろでした。貯蓄があったため、需要がそこまで大きく変化しない飲食のFCを始めようと考えました。複数の飲食チェーンがありましたが、ロイヤリティが毎月3万5000円と低額で手軽に開業できる日乃屋カレーに魅力を感じました」
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source : 週刊文春 電子版オリジナル