「最初、前日にリハーサルがあると聞いて安心して大阪に入ったら急に『リハーサルは無い』と言われ、冷や汗。それも登場のシーンからではなく、歌からと知りパニックに――」

 

 そう“役者デビュー”を振り返るのは、破天荒な天才作詞家、藤村薫を演じた宮本亞門(65)だ。

「徹夜で歌の猛特訓をしてスタジオに朝入りました。そんなこんなで緊張が限界まで高まってましたが、反面、年を重ねても、こんな新鮮な興奮が味わえて最高に嬉しかったです」

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source : 週刊文春 2023年12月21日号