大掛かりな企業再編があると新聞が書くことはだいたい決まっている。一つはなぜ再編するのか。もう一つは当該企業の歴史を辿り、再編の意義をその沿革の中に無理やり入れることだ。
経営なんて非連続の連続なのだから再編を解説するのに歴史を紐解くことはほとんど意味がない。それでもこうした記事が出るのは、「俺が担当していた時にあの会社はこうだった。時代は変わったんだなあ」などと思いをはせる編集幹部がいて、それに現場の記者が忖度をするからだ。
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source : 週刊文春 2024年2月22日号