My ultimate and absolute revenge(私の究極かつ絶対的な復讐)

町山智浩の言霊USA 第715回

町山 智浩
ニュース 社会 国際 ロシア

 3月5日(火曜日)は「スーパーチューズデイ」、共和党では全米15州で大統領予備選が行われ、ドナルド・トランプ前大統領が圧勝し、11月の本選でのバイデン大統領とのリターンマッチが確実になった。

 現在、全米各州でトランプの支持率はバイデンを上回っており、このままだとトランプ再選は避けられない。

 では、トランプは大統領に返り咲いたら何をするつもりなのか?

 まずは復讐だ。

 2月24日、メリーランド州で開かれた共和党右派の集会CPACでトランプは「私の究極かつ絶対的な復讐」について演説した。「アメリカ人にとって、11月5日(大統領選挙)は新たな解放の日となるだろう。私たちの政府を乗っ取った嘘つき、詐欺師たちにとって審判の日となるのだ!」

「政府を乗っ取った嘘つき」とは、2020年の大統領選挙でトランプに勝ったバイデン以外にいない。トランプは票を盗まれたという根拠のない主張をし続けているので、今回の大統領選に勝ったら、バイデンを選挙不正で逮捕しないと整合性がなくなる。

 また、トランプは連邦議会襲撃を扇動した件など合計91の罪で刑事告訴されているが、ワシントンポスト紙によると、トランプは自分を起訴した司法担当官たちを刑事告訴する準備をしているという。つまり現司法長官のメリック・ガーランドや特別検察官ジャック・スミス、FBI長官クリストファー・レイ、マンハッタン地区検事のアルビン・ブラッグなどだ。

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source : 週刊文春 2024年3月28日号

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