2月18日、茨城県の内陸部にあるゴルフ場。暖気が流入して3月並みの穏やかな気候となったこの日、朝から130人以上の団体が大型バスで乗り付けた。プレー後には懇親会も開くなど、さながら「大人の遠足」のようなゴルフコンペは大盛り上がりだったという。
参加したのは、大手証券会社「大和証券」の社員たち。だが、一部の参加者が少々はしゃぎすぎてしまったようで……。
「大和証券は4月1日付で荻野明彦副社長(58)が新社長に昇格しました。中田誠司社長(63)は代表権のない会長に。これは若返り方針による既定路線の人事でした。同時に、松井敏浩副社長(61)も副会長になりました」(経済部記者)
松井敏浩氏といえば、昨年のM-1王者「令和ロマン」のツッコミ、松井ケムリの父としても知られる存在だ。ケムリ自身がM-1終了後に「お父さんが大和証券の副社長なんで」と賞金を相方に譲り、父の役員報酬が1億8100万円だったとYouTubeで明かしたこともある。
大和証券の社員が語る。
「松井さんは元々、花形部署である事業法人部のエースでした。芸人の親だからどうこうということはまったくなく、自分にも他人にも厳しい仕事人間です。とても頭の良い方で、正論をズバッと刺してくるタイプ。今回の人事は、社長争いで荻野さんに負けたということではなく、たまたま世代交代のタイミングだっただけですよ」
大和証券の今春の役員人事を見ると、3月31日付で実に15人もの役員が交代している。ここ数年の役員交代人数は6人前後で推移していたのを踏まえると、今年は突出して多い。「若返り方針」とはいえ、一体何があったのかと注目していた矢先、「週刊文春」はある動画を入手した(動画はこちらの記事で公開中)。
収められているのは、3月下旬の朝に同社で行われたリモート会議の様子。社員に語りかけているのは、“令和ロマンの父”こと松井氏だ。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル