★お知らせ★
この連載をまとめた書籍「ホンボシ 木原事件と俺の捜査秘録」が6月25日に発売となります。
連載から大幅に加筆修正を加えた完全版! 未公開エピソードもあります。
現在、アマゾンで予約受付中。ぜひご購入下さい!
★ご予約はこちらをクリック!★
「俺は死刑囚だから、言ってもしょうがないでしょ。言いませんよ、何も。いくら警視庁に連れて行かれても」
「でも、小田島さん、あんた、雑誌に投稿したんだから、それぐらい俺らにも言ってくれよ」
「いや、雑誌はお金をくれるからね。あんたらはお金もなにもくれないでしょ。俺は言わないよ」
「頼むよ。俺も調べ官だから、喋ってくれないと上司に怒られちまうんだ」
碑文谷警察署での小田島の取調べは最初このようなものだった。
爬虫類のような目で俺を見ながらそう語る小田島を前にしながら、俺は目の前にいるその男が凶悪な犯罪を起こしたとは思えないような気持ちになっていた。
週刊誌に話をしたのは、女に金を渡すためだったという。死刑囚になっても女に金を残したいという小田島に、人間らしさを感じた、といってもいいのかもしれない。
小田島は事件のこと以外については、こちらが不思議に思うほど普通に話す男だった。
初月99円 または 初年度9,999円
でこの続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
キャンペーン終了まで
13日12時40分46秒
-
月額プラン
1カ月更新
99円/初月
5月7日㊌ 10:00までにお申し込みの方限定 通常価格95%OFF
2カ月目から通常価格2,200円
期間限定
-
年額プラン
1年更新
およそ833円/月
5月7日㊌ 10:00までにお申し込みの方限定 通常価格の半額以下
期間限定
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
有料会員になると…
スクープを毎日配信!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
有料会員向けおすすめ記事
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

source : 週刊文春 電子版オリジナル