「今回のいなばのプレスリリースを読んでさらに不信感が増しました。まるで私たちがウソをついているかのよう。会社には真実をきちんと語って頂きたいです」
こう語るのは今春に缶詰製造大手のいなば食品への入社を辞退した元内定者の女性Aさんである。
4月11日発売の週刊文春は、いなば食品に入社し、静岡で勤務することとなった一般職の新入社員の9割が相次いで入社を辞退したことを詳報した。4月10日に公開された文春オンラインのスクープ速報は、大きな反響を呼び、いなば食品のホームページが一時繋がりにくくなる事態にまで発展した。
新入社員の9割が入社を拒んだ理由のひとつは、強制的に入居させられる社宅の惨状だ。
「募集段階では家賃補助8割を謳い手厚い福利厚生を強調していたのですが、いざ入社の段階になると、会社が借り上げている古い一軒家で共同生活を送ることを強制されました」(Aさん)
「鍵をまだ作っていない」「家賃負担の8割は嘘」
そのシェアハウスとして案内された建物は悲惨極まるボロ家だった。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル