7月8日の三回忌を前に、安倍家に異変が起きている。昭恵夫人は長年夫婦で暮らした富ヶ谷の家からの引っ越しを決意。亡夫が眠る山口県の墓を巡っても“対立”が――。

 空は不穏な表情を浮かべ、あいにくの小雨が降り始めていた。

 6月30日午後3時前、東京・芝公園の増上寺に黒塗りのセダンが次々と滑り込んでいく。SPが警戒に当たる物々しい雰囲気の中、現れたのは、現首相の岸田文雄(66)、首相経験者の森喜朗(86)や菅義偉(75)。史上最長政権で秘書官を務めた男たちの姿もあった。

 この日行われたのは、2022年の夏、凶弾に斃れた元首相・安倍晋三(享年67)の三回忌法要。会場には、白いワイシャツ姿でほほ笑む在りし日の写真が飾られていた。

 

 1時間後、近くのホテルに場所を移し、開かれた偲ぶ会。岸田が「安倍さんの遺志を継いでいく」と語れば、森は「私は裏金問題で酷い目に遭った」といつもの調子で後を継いだ。

「弟のために集まって下さり、ありがとうございます」

 献杯の音頭を取ったのは、晋三の兄・寛信(72)。元防衛相の弟・岸信夫(65)は体調不良で欠席したが、息子で衆院議員の信千世(33)ら親族一同が顔を揃えた。参列者たちが食事を取りながら、しばし想い出に浸る時間が流れていく。

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source : 週刊文春 2024年7月11日号