「国税100万円口利き疑惑」、「消えた政治資金」につづき、またしても片山事務所を舞台にした口利き疑惑が発覚した。国家公務員特別職として血税を食(は)む公設秘書は「2000万円融資」の見返りに成功報酬を要求していた。なぜ片山事務所では口利きビジネスが横行するのか。
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「徳島のイチゴ事業は、本来なら2000万円もの融資が実行されるような案件ではなかった。実際、日本政策金融公庫からの融資を一旦断わられています。それが実現したのは片山さつき事務所の存在があったから。2014年、議員会館の片山事務所で彼女の公設秘書と約2時間にわたり面談し、口利きの依頼をしました。『(片山氏は)旧大蔵省出身だから、電話一本で融資が決まる』との触れ込みで、成功報酬は融資額の1割、200万円でした」
小誌の取材にイチゴ業者の融資にかかわった関係者はこう打ち明けた。
昨年10月25日号で小誌は、片山さつき地方創生大臣(59)の「国税口利き疑惑」を報じた。古巣・財務省への口利きの見返りに、私設秘書だった南村博二(なむらひろじ)氏の口座に100万円の報酬を振り込ませたとの疑惑だった。
そして今回、新たに別の公設秘書による「2000万円口利き疑惑」が発覚した――。
昨年、片山氏が、「口利き疑惑」と共に国会で追及を受けたのは、事務所の政治資金に関する疑惑だった。
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source : 週刊文春 2019年2月14日号