文壇きっての恐竜ファン(?)が、気鋭の恐竜学者にインタビュー。テーマは、令和の恐竜の常識……!?
万城目 以前、田中さんのご著書『恐竜学者は止まらない!』の帯文を書かせていただきました。
田中 ええ、その節はありがとうございました。大変光栄でした。
万城目 僕自身は『ヒトコブラクダ層戦争』という、ティラノサウルスの化石を発掘しようとする三兄弟の話を書いた頃で。それで当時、詳しく調べたんです、恐竜のこと。そしたら驚きました。僕が知ってた恐竜と、いろいろ違う!って(笑)。それから3年以上経ちましたから、研究が進んで更新された部分があるんじゃないかと思っているんですが。
田中 そうですね。例えば今、日本では恐竜化石がすごいペースで見つかっています。少し前までは、日本では恐竜化石は見つからないって言われていたのに。
万城目 場所としては、今、どのへんが熱いんですか?
田中 もう日本中です、北海道から九州まで。今年2月には、熊本からティラノサウルスの仲間が見つかったというニュースが出て、僕はつい、万城目先生の小説を思い出しました(笑)。
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source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号