いまや何の疑問もなく使っている「恐竜」という言葉。長崎市恐竜博物館学芸員の中谷さんが明かす、意外な名付けの理由とは。
今年の夏も、全国各地で恐竜に関する催しが開催されている。近年の日本産恐竜化石の発見や世界的な恐竜映画のヒットにも支えられ、恐竜の人気は高まる一方である。しかし、いつから私たちは「恐竜」のことを受け入れられるようになったのだろうか。
1842年にイギリスの比較解剖学者で古生物学者のリチャード・オーウェンが、当時発見されていた絶滅動物の化石をもとに、「Dinosauria」を提唱した。この名称はギリシャ語で「恐ろしいほどに大きい」という意味の「deinos」と「爬虫類や蜥蜴」を意味する「sauros」を組み合わせたものとされている。
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source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号