すっかり夜の帳が降りた三重県四日市市の住宅街。その一角に佇むカフェに1組の男女の姿があった。黒いジャケット姿の女性とツーブロックに刈り上げた男性は合流すると、しばらくの間、食事を楽しむのだった。
30分後、男性が店を出て行く。向かった先は妻子が待つ自宅ではない。カフェと隣接するマンションへと歩を進めると慣れた様子でエレベーターに乗り、そのうちの1室へと姿を消した。そして女性も――。
彼女の前任者が“切腹”して65日後のことだ。
自民党・宮沢博行前防衛副大臣のパパ活問題による辞職に伴い比例東海ブロックで発生した繰り上げ当選。バッジを手にしたのは、森由起子氏(52)だ。
「本来、別の女性候補者が次点でしたが、2022年に吉川赳衆院議員のパパ活問題が取り沙汰される中、突如名簿から名前が消えた。当時、彼女は何らかのスキャンダルを抱えているとの噂で持ちきりでした。こうした中、その次の名簿順位だった森氏にお鉢が回ってきたのです」(地元記者)
森氏とはどのような人物なのか。
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source : 週刊文春 2024年8月15日・22日号