7冊目となる小説『愛するということは』を刊行されたばかりの中江有里さん。女優に、作家に、歌手にとマルチに活動されるその背景には、壮絶な子ども時代がありました。親子の間の愛について考えさせられる一冊です。
(なかえゆり 1973年生まれ、大阪府出身。89年芸能界デビュー。多数の映画、ドラマに出演。2002年『納豆ウドン』でBKラジオドラマ脚本懸賞最高賞を受賞。読書家としても知られ、多くの雑誌に書評やブックガイドを寄稿する。小説に『万葉と沙羅』『水の月』などがある。)
阿川 新刊『愛するということは』(新潮社)発売おめでとうございます。7冊目の小説になるそうで。
中江 ありがとうございます。2年ぶりの新刊なんですよ。考えてみると、小説を初めて出してから18年経つんですよね。そのわりに冊数は出してないんですけど(笑)。
阿川 中江さんは最初、脚本の賞をとられているんですよね。『納豆ウドン』という作品で。
中江 ラジオドラマの作品です。その脚本を、セルフノベライズしませんかと出版社の方からお声がけいただいて、そこで初めて小説を書きました。ただ脚本は2カ月で書けたんですけど、小説は書くのに2年くらいかかってしまって。小説の書き方がわからなくて、なかなか1ページ目から進まなかったです。
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source : 週刊文春 2024年9月19日号