品格=物から感じられる気高さや上品さ。とくに鞄はスタイルの印象を大きく左右し、持つ者の人となりを表すと言っても過言ではない。ここではセンスの良さを感じさせ、持つだけで品格が高まる最旬鞄を選りすぐってご紹介しよう。

 

Photographs:Kouki Marueki(Boil)  Styling:Masahide Takeuchi

Editorial:Kunihiko Kaneko  Design:ANAGUMA

Dress

TUMI(トゥミ)|上質なイタリアンレザーでスマートな自分を演出する

 今シーズンから新たに登場するプレミアムコレクション、「Turin/トゥーリン」から展開されるブリーフケース。巧みな素材使いと洗練デザインで、よりスタイリッシュさが際立つ仕上がりに。薄マチながら起毛素材をライニングにあしらったメイン室には、パッドで保護されたノートPC専用スペースも完備。W40×H30×D5cm。¥231,000/トゥミ(トゥミ・カスタマーセンター☎0120-006-267)

※9月下旬発売予定

 

 ジャケット¥168,300/フミヤヒラノ、シャツ¥29,700/ギ ローバー、パンツ¥46,200/ベルウィッチ、ネクタイ¥24,200/フランチェスコ・マリーノ(ビームスF☎03-3470-3946)、その他はスタイリスト私物

背面にスーツケースのハンドルに通して固定できるベルトを装備。上品さを損なわず、旅先や出張などで重宝する。

COCOMEISTER(ココマイスター)|古き良き伝統を忠実に再現した風格ある佇まい

 

 英国で紀元前から受け継がれる伝統的な製法で作られた、希少なオークバークレザーを贅沢に使用。高い技術力だからこそ成せる美しい曲線を描いた仕上がりは、目を見張るレベルだ。使い込むほどに変化する色合いやキズも個性ある“味”として楽しめる。W45×H31.5×D15.5cm。¥330,000/ココマイスター(ココマイスター オンラインサポート☎0120-827-117)

Felisi(フェリージ)|お馴染みナイロン×レザーの傑作モデルを今どきアレンジ

 

 時代と共に変化していくオンスタイルに順応すべく、フェリージのマスターピースであるブリーフトートのデザインを踏襲してアレンジ。ハンドルの長さは7段階で調整可能で、手持ち&肩掛けのバランスを取りやすいうえ、静かに輝く真鍮素材のバックルには刻印を施し、フェリージならではの品の良さを醸し出す。W42×H33×D13cm。¥117,700/フェリージ(フェリージ 表参道ヒルズ☎03-6459-2376)

TOFF&LOADSTONE(トフ&ロードストーン)|往年の定番モデルがさらにモダン&使いやすく進化!

 

 今年で創業20年となる節目を機に、代表作である“コンパクトブリーフ”をアップデートさせた新作。コンパクトな見た目ながら内装にはPCスリーブ、ペン差し、3つのポケットが付属され機能面も充実。またクラシカルな真鍮金具や主張しすぎないバッグチャームなど、巧みなパーツ使いが随所に光る。W37×H28×D8.5cm。¥59,400/トフ&ロードストーン(ティーアンドエル☎03-6845-0300)

Casual

ACATE(アカーテ)|肩肘張らずに自然体で使える抜け感のある優雅な雰囲気

 シンプルかつ柔らかな風合いで、男女問わず人気を博すモデル「ロドス」をマイナーチェンジ。芯地を使わず表革と裏地をボンディングすることで軽さと柔らかさを生み出し、加えて上質なレザー、職人による仕立て、台形シルエットが相まって、品のあるナチュラルな雰囲気に。シンプルなデザイン&構造ゆえ汎用性も高い。W42×H30×D21cm。¥132,000/アカーテ(ウエニ貿易☎03-5815-5720)

 

 ベスト¥44,770、ニット¥33,000/以上ファルコネーリ(FALCONERI銀座店☎03-6264-5063)、パンツ¥25,300/リゾルト、スカーフ¥30,800/アット ヴァンヌッチ(ビームスF☎03-3470-3946)

伊のミラノにて生産される上質なシュリンクレザー。細かいシボの凹凸が入った、高級感ある表情が魅力。

Da Vinci FARO(ダヴィンチファーロ)|思わず上手いと唸りたくなる発想とデザインセンスが◎

 

 ブライドルレザーが持つ独特の風合いと、撥水性のある高密度ナイロン素材の特徴である軽さ。そんな重厚感と軽快感、正反対のイメージを見事にデザインへと落とし込んだコンビトート。盤面を1枚仕立てでポケットなどメイン装飾ラインに採用した、これまでにない斬新なアイデアとデザインは必見だ。W32×H32×D18cm。¥118,800/ダヴィンチファーロ(ダヴィンチファーロ ジャパン☎03-3400-7372)

TROUBADOUR(トルバドール)|使い勝手を考慮しながらも最大限スマートに見せてくれる

 

 カジュアルなバックパックも、素材使いと洗練されたデザインが融合すると、ご覧の通りモダンかつシックな装いに。またフロントジップも大きく開いて荷物を出し入れしやすいうえ、内装にはPCスリーブや多数のガジェットポケットを完備。さらにバッグ下部にシューズも収納可能と、見た目からは想像できないほど機能性が高い。W30×H49×D16cm。¥57,200/トルバドール(スタイル☎03-5625-8201)

※10月上旬発売予定

TSUCHIYA KABAN(土屋鞄)|行楽シーズンのお出かけにうってつけな軽快ショルダー

 

「粗密(粗いことと細かいこと)」のバランスを意識してデザインされた新作ショルダーは、広い革を大胆にあしらったおおらかさ&手荷物がコンパクトに収められる、土屋鞄“らしさ”を存分に体感できる仕上がりに。また口元はワンタッチ開閉のマグネット仕様ゆえ、ストレスフリーで使える。W24×H25×D6cm。¥53,900/土屋鞄(土屋鞄製造所お客様サポート係☎0120-907-647)

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source : 週刊文春 2024年9月26日号