人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
先日、街で『HOW TO HAVE SEX』と書かれた映画ポスターを見つけ、思わず二度見した。
それはハウツーの後のハブに違和感を覚えたからである。
ハウツーとくりゃ、フツー、即セックスでしょ!
そう思ってしまうのは1970年代初頭に出版された『HOW TO SEX 性についての方法』(奈良林祥・著)という本のタイトルが未だ、脳裏にこびり付いているせいだ。
当時、中学生だった僕は授業中にこっそり回ってきたその本に大いなる衝撃を受けた。医学書の体裁を取っているが、僕らにはレッキとしたエロ本だったから。
「早よ回せや!」
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2024年9月26日号