薬には決して一緒に口にしてはいけない飲食物がある。それを誤ると薬の効果が弱まるだけでなく、血圧の急降下、意識障害などむしろ体に悪影響を及ぼす。降圧剤や睡眠薬など身近な薬の意外と知られていないリスクとは。

 

▶降圧剤とコーヒー、唐辛子は要注意

▶抗生物質に牛乳で効果減

▶血栓治療薬に納豆、小松菜、ほうれん草はダメ

 

 先週号では、処方薬や市販薬など薬同士の危険な飲み合わせについて特集した。「クスリはリスク」。飲み合わせ次第で効きすぎたり、あるいは、効果が減弱される危険性があるのだ。

 それは薬と飲食物の食べ合わせでも同様である。国際医療福祉大学三田病院薬剤部長で、同大成田薬学部の富田隆教授が語る。

「薬をお茶や清涼飲料水などと一緒に飲んだ場合、薬の種類によっては吸収が遅くなってしまい、薬剤の効果が弱くなる恐れがあります。他にも、薬と飲食物には相互作用のあるものが多いので、注意が必要です」

富田教授

 そこで、医師や薬剤の専門家に、よく利用される薬と飲食物の「危険な食べ合わせ」を取材し、リストを作成した。

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source : 週刊文春 2024年9月26日号