「知らんよ、お前が死ぬのなんか屁でもないわい!」
「ここで廃業するか、パクられるか、道は2つに1個なんじゃ」
声を荒げ、老女に詰め寄る1人の女性。Tシャツの袖からは、10代のときに入れたというタトゥーがちらつく。声の主は、動物愛護活動で知られるあの女優とも親交が――。
中谷百里氏(62)は広島県広島市出身。高校卒業後は水商売の道に進み、フィリピンパブなどを経営した。幼い頃から動物好きで、1995年に動物愛護団体「犬猫みなしご救援隊」を設立した。
「現在はNPO法人格を取得して広島県のほか岡山県、栃木県などに拠点を構え、全国で愛護活動を続けている。2013年には広島市動物愛護センターに収容された猫たちの引き取りを始め、広島市の“殺処分実質ゼロ”のきっかけを作った。『動物愛護のカリスマ』と呼ばれ、業界では知られた存在です」(動物愛護活動に詳しいジャーナリスト)
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source : 週刊文春 電子版オリジナル