巨人が4年ぶりのセ・リーグ制覇を果たした。敵地マツダスタジアムでの阿部慎之助監督(45)の舞いは、現役時代の背番号と同じ10回。最初の数回がうまく上がらなかったところに、4年ぶりのブランクを感じた胴上げだった。

「最高で~す!」

 現役時代のお立ち台での決め台詞で始まった優勝監督インタビュー。感極まって阿部監督が涙を見せ、グラウンドでは不振のどん底に喘いだ坂本勇人内野手(35)も目を潤ませていた。意外だったのは岡本和真内野手(28)の目にも、光るものがあったことだ。茫洋としたおとぼけキャラで、グラウンドでもほとんど感情を表に出すことはない。過去の優勝でも涙を見せたことなどなかった岡本の涙の意味は……。

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source : 週刊文春 2024年10月10日号