福島県郡山市内の住宅街にたたずむ旧温泉施設。平屋の建物の延べ床面積は832㎡、敷地面積は1500坪を超えるこの施設は、コロナ禍の影響で2年ほど前には閉館していた。
その施設には現在、改修工事のため、資材を積んだトラックが出入りし、建物の周囲ではショベルカーがせわしなく土を掘り返していた。新しい所有者が誰で、この施設が何なのか、近隣住民には一切知らされないまま――。
付近の住民はあれこれと憶測している。
「工事現場の人に聞いても教えてくれない。たぶん、老人向けの施設じゃないのかな。2カ月前くらいに介護士みたいな若い男女20人ぐらいが集まって、中で説明会みたいなものを開いていた」
「家族葬の会場になるんじゃないの?駐車場が広いし。イベント会場にもなりそうな広さだよ」
「大手の寿司チェーンが買ったって噂を聞いたけど。全然わからない」
ある主婦はこう声を潜めた。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル