就職先を辞め、年上の男と半同棲生活を送りながら、風俗店で金を稼いだ20代。シーズー犬の交配、販売に目をつけた木嶋の傍らには黎明期のインターネットがあった。
「佳苗から突然、電話がかかってきました。『私、今、東京でブリーダーやってるの。儲かるんだ』、そう言ったかと思うと、『付き合っている人がいるんだ』って。会って欲しいと言われたけれど、私は、すぐに断った。何かに巻き込まれると思ったから。その男の人はどうなったんだろう。生きてるのかな」(別海町の同級生)
木嶋は、シーズー犬愛好家のサークル「カインド」を作り、1999年にはウェブサイトを立ち上げて子犬の販売を始めた。
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source : 週刊文春 2024年10月24日号